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パキポディウム白馬城の値段|実生苗・大株・現地球の目安と選び方、育て方の要点

木の縁側に置かれた素焼き鉢の白馬城。白っぽく丸い塊根から、長い棘の並ぶ太い枝が数本伸び、枝先に細長い緑の葉が集まっている
AIで生成したイメージです
この記事の結論

白馬城(パキポディウム・サンデルシー)は、パキポディウムのなかでも手に取りやすい値段の種類です。小さな実生苗なら1,000〜4,000円ほど、塊根が握りこぶし近くまで育った株で数千円〜1万円前後、大株や現地球は1万円から数万円が目安です。丈夫で育ちが早く、日によく当てて乾いたらたっぷり、冬は葉を落として乾かす、という基本で育てられます。

白馬城(はくばじょう)は、南部アフリカに自生するパキポディウム・サンデルシー(Pachypodium saundersii、サウンデルシーとも表記)の園芸名です。白っぽい肌の丸い塊根と、そこから伸びる長い棘の枝が名前のとおりの風格をつくります。グラキリスのような人気種に比べて値段が穏やかで、育ちも早いため、パキポディウムの最初の一鉢として選ばれることの多い種類です。この記事では、値段の目安を大きさ別に先に並べ、そのあと値段を分けるところ、株の選び方、育て方の要点を順にまとめます。属全体の育て方はパキポディウムの育て方に、塊根植物というくくりの全体像は塊根植物・コーデックス入門にまとめています。

白馬城の値段|大きさ別の目安

白馬城の値段は、ほとんど株の大きさと実生か現地球かで決まります。園芸店や通販、オークションの落札価格を見渡すと、おおよそ次のような幅に収まります。

大きさ・出どころ目安の姿値段の目安
種種のまま。数粒〜数十粒単位1粒あたり数十円〜100円ほど
小さな実生苗2号前後の鉢・塊根の幅2〜3cm1,000〜4,000円ほど
中くらいの実生株3〜4号鉢・塊根の幅4〜6cm、枝が数本4,000〜8,000円ほど
大きく育った株5号以上・塊根が握りこぶし大、枝ぶりが整う8,000円〜2万円ほど
大株・現地球自生地で育った株や、年数を重ねた太い株1万円〜数万円

数字は、時期や売り場、1鉢に何株入っているかで前後する目安です。オークションでは抜き苗をまとめて出品していることもあり、1株あたりにすると表より安く見えることがあります。反対に、葉が茂って見栄えのよい春から夏は、同じ大きさでも少し高めに並ぶ傾向があります。

同じパキポディウムでも、グラキリスの現地球は数万円から始まることが珍しくありません。白馬城は国内で種から育てられた株が多く出回っているため、小さな株なら数千円で手に入ります。種類ごとの値段の段差はパキポディウムの相場の目安で一覧にしています。

値段を分けるところ|塊根・枝・根

同じ大きさの鉢でも、値段に差がつく株があります。見られているのは、主に次の3つです。

  • 塊根のふくらみと肌の白さ:根元が丸く低くふくらみ、肌が白っぽく締まっている株ほど好まれます。白馬城の名前の由来でもある白い肌は、日によく当てて育てた株ほどはっきり出ます。
  • 枝の太さと配置:枝が太く短く、塊根の上から四方へバランスよく出ている株は姿が整って見えます。光が足りずに枝が細く間延びした株は、そのぶん穏やかな値段になります。
  • 根が出ているかどうか:鉢で育った実生株は根が張っているのが普通です。輸入された現地球は、根が切られた状態で届き、国内で根を出させてから売られます。「発根済み」と書かれた株は、そのぶん手間がかかっているため高めになります。

現地球には自生地で長い年月をかけた太い塊根や、荒々しい肌の味わいがあります。一方で実生株は、日本の気候のなかで育ってきたぶん環境の変化に強く、根の心配が少ないのが利点です。どちらを選ぶかの考え方は実生株と現地球の違いに、根のない株を迎えたときの扱いは抜き苗・未発根株の買い方にまとめています。

白馬城とはどんな植物か|白い肌と長い棘

白馬城は、南アフリカ北東部からエスワティニ、モザンビーク、ジンバブエにかけての、夏に雨が降る乾いた岩場に育ちます。マダガスカルのパキポディウムとは出身が違い、見た目にも独特の特徴があります。

  • 低く丸い塊根:根元が地際で丸くふくらみ、大きくなると平たい岩のような姿になります。
  • 白っぽい肌:塊根と枝の肌が灰白色で、日に当たるほど白さが増します。
  • 細く長い棘:枝には鋭い棘が並びます。触ると刺さるので、植え替えのときは厚手の手袋があると安心です。
  • 白い花:よく育った株は、春から初夏に枝先へ白い花を咲かせます。花びらの外側がうっすら桃色を帯びることもあります。

ほかのパキポディウムとの見分け方はパキポディウムの種類で一覧にしています。

棚に並んだ大きさの違う3鉢の白馬城。小さなポットの実生苗、素焼き鉢の中くらいの株、白く大きな塊根から棘の枝を伸ばした大きな株 大きさで値段が段階的に変わります。小さな苗から迎えて育てていくのも、この種類の楽しみ方です。(AIで生成したイメージです)

株の選び方|はじめの一鉢で見るところ

白馬城は丈夫な種類ですが、迎える時点の状態で、その後の育てやすさが変わります。選ぶときは次の点を確かめておくと安心です。

  1. 塊根を軽く押して硬いか:しっかり張りがあれば健康です。柔らかく沈む、しわが深い株は、根や塊根の内部が傷んでいることがあります。
  2. 株元がぐらつかないか:鉢を少し傾けても株が動かなければ、根が張っています。
  3. 枝先に芽や葉があるか:春から秋は葉が出ているのが自然な姿です。冬は葉を落としていますが、枝が乾いてしなびていなければ問題ありません。
  4. 買う季節:迎えるなら、葉が動いている4〜9月が向いています。株が育つ季節なので、環境が変わっても根を伸ばして落ち着きやすくなります。

はじめてなら、まずは3〜4号鉢くらいの実生株が扱いやすい大きさです。小さすぎる苗は水切れや蒸れの影響を受けやすく、大株は失敗したときの負担が大きくなります。

育て方の要点|日に当てて、乾いたらたっぷり

白馬城は、春から秋に葉を広げて育ち、冬に葉を落として休む夏型です。パキポディウムのなかでも暑さに強く育ちが早いので、基本を外さなければ迷いの少ない種類です。

時期置き場所水やり
春(4〜5月)最低気温が15℃を超えたら屋外の日なたへ。1〜2週間かけて光に慣らす新芽が動いたら少量から再開し、量を戻していく
夏(6〜9月)雨の当たらない、風通しのよい日なた鉢の中まで乾いたら、鉢底から流れるまでたっぷり
秋(10〜11月)最低気温が10℃を下回る前に室内の明るい窓辺へ葉が黄ばみはじめたら間隔をあける
冬(12〜3月)最低10℃を目安に、明るい室内葉を落としたら断水ぎみ。小さな苗は月1回ほど表面を湿らせる
  • 光:日当たりがいちばん大切です。光が足りないと枝が細く伸び、白い肌も締まりません。
  • 水:日付ではなく、葉が出ているかと鉢の中が乾いたかで決めます。乾き具合の確かめ方は塊根植物の水やりにまとめています。
  • 冬越し:乾かしておけば比較的寒さに耐える種類ですが、10℃を下回らない室内に置くと安心です。冷えと鉢の湿りが重なると根が傷みやすくなります。温度の目安は塊根植物の冬越しで種類ごとに並べています。
  • 用土と植え替え:軽石や硬質赤玉土を主にした水はけのよい土で、5〜6月に植え替えます。育ちが早いので、小さな苗は1〜2年ごと、大きな株は2〜3年ごとが目安です。手順は塊根植物の植え替え時期に、土の配合は用土の選び方にまとめています。

種から育てる流れも、白馬城は発芽が揃いやすく苗の伸びも早いため、はじめての実生に向いています。手順はパキポディウムの実生で扱っています。

迎えたあとに様子がおかしいときは葉が落ちる、塊根が柔らかい、春に芽が動かないといった変化の見分け方を、パキポディウム全体でまとめています。
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縁側では、球形ユーフォルビアのオベサと鉄甲丸、その交配種であるオベサ鉄甲(愛好家のあいだでは「オベ鉄」)を中心に扱っています。個体ごとの姿を紹介していく予定です(個体販売は準備中)。はじめの入荷は入荷通知に登録いただいた方から先にお知らせします。

よくある質問

白馬城とサンデルシー、サウンデルシーは同じ植物ですか?

同じ植物です。学名 Pachypodium saundersii の読み方が定まっていないため「サンデルシー」「サウンデルシー」と表記が分かれ、「白馬城」は日本で古くから使われている園芸名です。札の名前が違っても、学名が同じなら同じ種類です。

白馬城の値段が店によって大きく違うのはなぜですか?

値段の差は、ほとんどが株の大きさと出どころから来ています。同じ「白馬城」でも、2号鉢の実生苗と、年数を重ねた大株や現地球とでは10倍以上の差がつきます。比べるときは、鉢の号数と塊根の幅、実生か現地球か、根が出ているかをそろえて見ると判断しやすくなります。

冬に葉が全部落ちました。枯れていませんか?

白馬城は冬に葉を落として休む夏型なので、落葉は自然な姿です。塊根を軽く押して硬く張りがあり、枝がしなびていなければ休眠しているだけです。水をほぼ止めて明るい室内で乾かし、春に新芽が動いてから水やりを再開します。

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