交配種

鉄甲丸の交配種まとめ|峨眉山・オベサ鉄甲など一覧と見分け方、掛け合わせと育て方

木の縁側に並んだ鉄甲丸の交配種の鉢。松かさ状の幹に葉を出す株、子株を吹いた株、球形に浅い突起が並ぶ株
AIで生成したイメージです
この記事の結論

鉄甲丸(Euphorbia bupleurifolia)を片親にした交配種は、峨眉山・峨眉山鉄甲・怪魔玉・蘇鉄麒麟・オベサ鉄甲など数多くあります。共通するのは、葉痕が突起として螺旋に積み上がる鉄甲丸ゆずりの肌と、頂部から葉を出して落とす一年のリズム。育て方は暦ではなく葉の出入りで水を切り替える鉄甲丸寄りの組み立てが合います。見分けは、稜の上に突き出るもの(突起だけか、刺か、花柄か)と伸び方で候補を絞ります。ただし交配親の記述は資料によって食い違うものが多く、名前だけで中身は決まりません。

売り場で「峨眉山」「蘇鉄麒麟」「オベサ鉄甲」と、似た姿の株がそれぞれ違う名前で並んでいる。どれも松かさのような肌をしていて、どこがどう違うのか分からないまま眺めて終わった。そんな入り口でこのページに辿り着く方が多いと思います。これらはいずれも、鉄甲丸(Euphorbia bupleurifolia)を片親にして作られた交配種です。この記事では、名前の読み方、鉄甲丸がこれほど交配親に使われる理由、代表的な品種の掛け合わせと姿、名札のない株の見分け方、資料によって交配親の記述が食い違う事情、個体差の幅を決めているもの、そして交配種に共通する育て方の考え方までを順にまとめます。

「◯◯鉄甲」という名前の読み方|鉄甲丸を片親にした一群

鉄甲丸の交配種の名前には、二つの付き方があります。

ひとつは、相手の親の名前に「鉄甲」を足したもの。オベサ鉄甲(オベサ×鉄甲丸)、峨眉山鉄甲(峨眉山×鉄甲丸)、ホリダ鉄甲、笹蟹鉄甲、バリダ鉄甲。頭に来るのが相手の親で、後ろの「鉄甲」が鉄甲丸を指します。名前を見れば、どれとどれを掛けたつもりの株なのかが読み取れる形です。

もうひとつは、名前からは組み合わせが分からないもの。峨眉山(がびざん)、怪魔玉(かいまぎょく)、蘇鉄麒麟(そてつきりん)、安曇野鉄甲。こちらは作出者や流通の過程で付いた園芸名で、名前と中身のつながりは覚えるしかありません。

どちらの場合も、学名として正式に登録された名前があるわけではない、という点は共通しています。園芸上の交配品種なので、表記は Euphorbia 'Gabisan' のような品種名か、Euphorbia obesa × bupleurifolia のような交配式か、日本語の園芸名で流通します。ラベルの書き方が店ごとに揺れるのは、そこに公式の基準がないためです。

ユーフォルビアはどの種類も、傷つけると白い樹液を出します。皮膚につくとかぶれ、目に入ると強い炎症を起こすことがあるので、植え替えや子株を外す作業は手袋をつけて行います。属全体に共通する性質はユーフォルビアの育て方に、姿の幅はユーフォルビアの種類にまとめています。

なぜ鉄甲丸は交配親としてよく使われるのか

同じユーフォルビア属のなかでも、鉄甲丸ほど多くの交配種を残している種は多くありません。理由は三つに整理できます。

一つめは、姿が子によく出ること。 鉄甲丸の幹の表面に並ぶ突起は、葉が落ちたあとの付け根の跡が硬く木質化したものです。葉を出して落とすたびに一段ずつ増え、螺旋を描いて積み上がっていく。この「葉痕が突起として残る」性質と「頂部から葉を出す」性質は、相手にどの種を選んでも、子の姿にはっきり現れます。球形のオベサと掛ければ丸い体に突起が浮かび、柱状の鱗宝と掛ければ伸びた幹に突起が並ぶ。鉄甲丸の顔が消えないからこそ、交配の相手を変える意味があります。

ユーフォルビア交配種の幹のクローズアップ。葉痕の三角形の突起が螺旋を描いて積み重なり、頂部から細い葉が出ている 葉が落ちたあとの付け根の跡が硬く残り、螺旋に積み上がっていきます。鉄甲丸の交配種に共通する肌です。(AIで生成したイメージです)

二つめは、原種の鉄甲丸が育てにくいこと。 鉄甲丸は蒸れに弱く、太い根が少なく細い根も出にくいため、一度根を傷めると立て直しに時間がかかります。成長も1年に突起一段分ほどと遅い。この姿を残したまま扱いやすくしたい、という動機が、丈夫な種との掛け合わせにつながってきました。実際、瑠璃晃や鱗宝といった強健な種を相手に選んだ交配種は、日本の蒸し暑い夏をずっと楽に越します。

三つめは、同じ属のなかで種を結べる相手が多いこと。 鉄甲丸は雌雄異株で、1株では種ができません。裏を返せば、花の時期が重なる別種の株があれば受粉させられるということでもあります。球形種から柱状種まで姿の幅が大きいユーフォルビア属のなかで、掛け合わせの選択肢が豊富だったことが、これだけの品種数につながっています。

ただし「交配種だから原種より丈夫」と一律には言えません。どの性質をどれだけ受け継ぐかは組み合わせによって違い、同じ交配のなかでも株ごとに差が出ます。

代表的な交配種|掛け合わせと姿の特徴

広く流通していて、掛け合わせが繰り返し記録されているものを並べます。

名前掛け合わせ姿の特徴子株
峨眉山(がびざん)鉄甲丸 × 瑠璃晃高さ10cm前後の短い円柱。突起が螺旋に重なり、葉は小ぶりよく吹く
峨眉山鉄甲峨眉山 × 鉄甲丸峨眉山より鉄甲丸寄り。縦に伸び、突起が大きい吹く
怪魔玉(かいまぎょく)鉄甲丸 × 鱗宝柱状に伸びる。葉は小さく、葉の付け根が赤みを帯びる吹く
蘇鉄麒麟(そてつきりん)怪魔玉 × 鉄甲丸すっと伸びた姿が小さな蘇鉄のよう。古い幹は木質化するよく吹く
オベサ鉄甲オベサ × 鉄甲丸球形〜短い円柱。浅い突起が稜沿いに並び、頂部に小さな葉ほとんど吹かない
安曇野鉄甲鉄甲丸 × 近似種(親は特定されていない)樽状〜円筒状。突起が大きく、下へ垂れ下がるように伸びる吹く

このほか、名前の頭が相手の親を示す一群も出回っています。上の6つに比べると流通量が少なく、作出の記録もほとんど見当たらないため、表には入れずに姿の特徴だけを挙げます。見分けの決め手は、稜の上に何が突き出ているかです。

  • ホリダ鉄甲:ホリダ × 鉄甲丸。稜が深く角張り、葉痕の突起に加えて、花柄が硬く残った短く太い刺が並ぶ
  • 笹蟹鉄甲:笹蟹丸 × 鉄甲丸。「笹蟹鉄甲丸」とも。突起のあいだに細く短い刺が混じり、株元から子株を吹いて塊になる
  • バリダ鉄甲:バリダ × 鉄甲丸。球形〜短い円柱に低い突起が並び、細長い花柄が枝のように伸びて残る

なかでも峨眉山は、もっとも広く出回っている一族です。鉄甲丸ゆずりの鱗片状の姿はそのままに、瑠璃晃ゆずりの丈夫さと、株元からよく子株を吹く性質を受け継いでいます。峨眉山にさらに鉄甲丸を掛け戻した峨眉山鉄甲は、名前も姿も峨眉山と近く、取り違えやすい組み合わせです。安曇野鉄甲は長野県安曇野市のナーセリーで生まれた交配種で、偶発的に生まれたあとは子株の挿し木で増やされてきたため、今となっては掛け合わせた相手が分かっていません。

手元の株はどれか|見分けの手がかり

名札がない、あるいは名札と姿が合わないときは、次の順に見ていくと候補を絞れます。どれも「この形ならこの品種」と一つに決めるものではなく、候補を2〜3に狭めるための目安です。

見るところこう見えたら候補
稜の上に突き出るもの葉痕の突起だけ峨眉山・峨眉山鉄甲・怪魔玉・蘇鉄麒麟・オベサ鉄甲・安曇野鉄甲
短く太い硬い刺ホリダ鉄甲
細く短い刺笹蟹鉄甲
細長い花柄が枝のように残るバリダ鉄甲
伸び方(突起だけの株)球形〜短い円柱で止まり、突起が浅いオベサ鉄甲
10cm前後の短い円柱で、株元に子株が多い峨眉山
縦に伸び、突起が大きい峨眉山鉄甲・怪魔玉・蘇鉄麒麟
樽状で、突起が下へ垂れるように伸びる安曇野鉄甲

最後の「縦に伸びる」3つは、愛好家のあいだでも見分けが話題になる組み合わせで、姿だけで決めきるのは難しいところです。怪魔玉は葉の付け根が赤みを帯びること、蘇鉄麒麟は古い幹が木質化して小さな蘇鉄のような姿になることが手がかりになります。育て方はどれも同じ組み立てで済むので、名前が決まらなくても管理に困ることはありません。

交配親の記述はなぜ食い違うのか

この分野を調べていると、同じ品種なのに資料ごとに交配親の書き方が違う、という場面に必ず行き当たります。

  • 峨眉山:「鉄甲丸 × 瑠璃晃」と書く資料と、「怪魔玉(鉄甲丸×鱗宝)に鉄甲丸を掛け戻したもの」と書く資料の両方があります。
  • 蘇鉄麒麟:「怪魔玉 × 鉄甲丸」とするものが多い一方、峨眉山鉄甲の別名として同じものを指している店もあります。
  • 蘇鉄麒麟という呼び名:原種の鉄甲丸そのものが、小さな蘇鉄のような姿から蘇鉄麒麟と呼ばれることもあります。
  • 怪魔玉と峨眉山鉄甲:姿がよく似ていて、愛好家のあいだでも見分けが話題になります。

食い違いが起きるのには、いくつかの事情が重なっています。学名として登録された名前がないので、呼び方に公式の基準がないこと。多くが作出の記録を残さないまま、子株の挿し木や実生で広まったこと。交配種にさらに原種を掛け戻した世代(峨眉山鉄甲や蘇鉄麒麟がこれにあたります)があるため、系統が枝分かれして追いにくいこと。そして、鉄甲丸の顔が強く出るぶん、由来の違う株どうしが似た姿になりやすいこと。

つまり、名前だけでは中身が決まりません。ラベルは出発点として役に立ちますが、最後は実物の姿で判断することになります。「この名前はこの組み合わせ」と一つに決めきれないまま流通しているのが、この一族の現状です。ここを曖昧なままにせず、「そういうものだ」と知っておくほうが、株を前にしたときに迷いません。

個体差の幅は「どう増やされたか」で決まる

同じ名前の株を何鉢か見比べたとき、どれもそっくりなことがあれば、同じ名前とは思えないほど顔が違うこともあります。この差は品種の性格というより、その品種がどうやって増やされてきたかで決まっています。

子株を吹いて挿し木で増える系統は、親株と同じ遺伝子を持つ株が並びます。峨眉山、蘇鉄麒麟、安曇野鉄甲のように株元からよく子株を出す品種は、その子株を外して育てるだけで増やせるため、流通しているのは多くが同じ株の分身です。だから姿がそろいます。

素焼きの平鉢で、親株の株元をぐるりと囲んで小さな子株が群生しているユーフォルビアの交配種 株元によく子株を吹く品種は、その子株を外して増やされます。並ぶ株の姿がそろうのはこのためです。(AIで生成したイメージです)

種から育てる(実生)しかない系統は、1株ずつ顔が違います。片親の鉄甲丸自身が子株をほとんど吹かず挿し木にも向かないため、その性質を強く受け継いだ品種は実生で増やすことになります。オベサ鉄甲がその代表で、種1粒ごとに受け継ぐ形質の組み合わせが変わるので、同じ交配から採れた兄弟でも、突起の強さ、葉の大きさ、冬に葉を落とすか残すかまで散らばります。交配種どうしを掛けた次の代では、その散らばりがさらに大きくなります。種まきから発芽までの手順はオベサの実生にまとめています。

この違いは、株の選び方にそのまま効いてきます。クローンで増えた品種なら、どの株を選んでも姿はほぼ同じなので、締まり具合と根の状態で選ぶことになります。実生で増える品種なら、同じ名前でも一鉢ずつ違うので、顔で選ぶ楽しみがあります。売り場で「同じ名前なのに全然違う」と感じたら、それは実生系統だという合図です。

育て方に共通する考え方|暦ではなく葉を見て水を切り替える

品種はいろいろありますが、管理の組み立てはどれもよく似ています。鉄甲丸の一年のリズムを下敷きにして、相手の親から受け継いだ丈夫さのぶんだけ余裕を見る、という形です。

水やりは、カレンダーではなく頂部を見ます。 葉が開いているあいだは水を使っていて、葉がないあいだはほとんど使っていない。この切り替えを株のサインで行うのが、鉄甲丸の血を引く一族に共通するこつです。

株の状態時期の目安間隔与え方
新芽が動き出す3〜4月2週間に1回土の表面が湿る程度の少量から
葉が開いている春〜初夏・初秋7〜10日に1回中まで乾いてから鉢底に流れ出るまで
高温で動きが鈍る7〜8月間隔をあける夕方以降に控えめ
葉が黄ばみ落ちる10〜11月2〜3週間に1回少なめに
葉がない冬月1回暖かい日の午前に表面が湿る程度

落葉後に完全な断水をしないのが、この一族のこつです。水を止めきると細い根が枯れ込み、春の立ち上がりが鈍ります。逆に、暖房の効いた部屋で葉を落とさずに冬を越す個体もあり、その場合は「葉がある」扱いで少量の水を続けます。

丈夫さの差は、相手の親から来ます。 瑠璃晃や鱗宝を相手にした峨眉山・怪魔玉・蘇鉄麒麟の系統は、日本の蒸し暑い夏をよく耐えます。オベサを相手にしたオベサ鉄甲は、蒸れと寒さにやや寛容とされます。原種の鉄甲丸がいちばんシビアで、交配種はおおむねそれより扱いやすい。ただしこれも個体差があるので、迎えた最初の1年は鉄甲丸と同じ慎重さで付き合うのが確実です。

そのほかの要点は共通しています。

  • 置き場所:明るく、風が動く場所。光が足りないと突起の間隔が空いて上に伸び、丸みのある姿が崩れます。一度伸びた部分は元に戻りません。真夏は遮光30〜50%か、午後に日陰になる場所へ。
  • 温度:最低10℃が目安。乾かしていれば5℃前後まで耐えますが、霜と凍結には耐えられません。窓ガラスのそばは夜間に外気並みまで冷えるので、夜だけ少し離します。
  • 用土と植え替え:水はけ最優先の多肉用の配合で、適期は春か秋。根を切ったら切り口を数日乾かしてから植え、植え付け後1週間は水を与えません。
  • 子株の多い品種:子株が鉢土に蓋をする形になると株元が乾かず、蒸れて傷む原因になります。ひと回り大きな鉢に替えるか、小さいうちに外します。
下敷きになる一年のリズム交配種の管理の土台になる、鉄甲丸の葉の出入りと水やりの切り替え方を季節ごとにまとめています。
鉄甲丸の育て方を見る →

選ぶときに見るところ

どの品種でも、株を前にしたときに見る場所は変わりません。成長の遅い一族なので、はじめに状態のよい株を選べるかどうかが、そのあとの育てやすさをかなり左右します。

  • 突起の間隔:詰まって並んでいるほど、日に当てて締めて育てられた株です。間隔が空いている部分は、その年に軟らかく伸びた跡にあたります。
  • 葉の締まり:葉のある時期なら、短くそろった葉が頂部に出ているもの。間延びして垂れている株は、光と風の足りない環境で育っています。
  • 幹の硬さと株元:軽く押して硬く、土に接するあたりが黒ずんでいないこと。柔らかい、押したへこみが戻らない株は避けます。
  • ぐらつき:鉢を軽く傾けて株が動くなら、まだ根が張っていません。根が動き出すまでは目に見えて育たないので、そのつもりで迎えます。
  • 株元の風通し:子株が密に詰まっている株は、株元が乾きにくい状態です。迎えたあとに鉢を替えるか、子株を減らす前提で見ます。
  • ラベルの書き方:交配式(Euphorbia obesa × bupleurifolia のような表記)まで書かれているものは、それだけ情報が多い株です。園芸名だけのときは、名前より実物の姿を手がかりにします。

写真しか見られない場合は、幹の正面・真上・株元の3方向が写っているか、撮影がいつかを確かめます。株を前にしたときの見方は株の選び方に、種から育った株と輸入株で何が違うかは実生株と輸入株の違いにまとめてあります。

親2種を並べたときにどこが違うかはオベサと鉄甲丸の違いで、球形種そのものの育て方はオベサの育て方で扱っています。

縁側では、この一族のなかでもオベサ鉄甲を中心に扱っています。同じ交配から採れた兄弟でも顔がひととおりではない、その幅の広さに惹かれたからです。個体ごとの姿を紹介していく予定で(個体販売は準備中)、はじめの入荷は入荷通知に登録いただいた方から先にお知らせします。

よくある質問

交配種は原種の鉄甲丸より育てやすいですか?

おおむね育てやすくなります。とくに瑠璃晃や鱗宝を相手にした峨眉山・怪魔玉・蘇鉄麒麟の系統は、鉄甲丸が苦手とする夏の蒸れによく耐えます。ただし、どの性質をどれだけ受け継ぐかは組み合わせと株によって違うので、「交配種だから大丈夫」とは考えない方が確実です。迎えた最初の1年は鉄甲丸と同じ慎重さで、水はけと風通しを整えて様子を見ます。

「峨眉山」「峨眉山鉄甲」「蘇鉄麒麟」は何が違いますか?

峨眉山は鉄甲丸を片親にした交配種で、短い円柱に突起が重なり、株元からよく子株を吹きます。峨眉山鉄甲は、その峨眉山にさらに鉄甲丸を掛け戻したもので、峨眉山より縦に伸び、突起も大きくなります。蘇鉄麒麟は怪魔玉に鉄甲丸を掛けたものとされますが、峨眉山鉄甲と同じものとして売られていることもあります。いずれも園芸名で、名前と中身の対応は資料によって揺れます。姿で見分けるなら、伸び方(丸く止まるか、縦に伸びるか)と突起の大きさが手がかりです。峨眉山鉄甲の姿と育て方は峨眉山鉄甲のページにまとめています。

同じ名前で買ったのに、前の株と姿が違います。間違いでしょうか?

実生で増やされる品種なら、違って当たり前です。オベサ鉄甲のように子株をほとんど吹かない系統は種から育てるしかなく、種1粒ごとに受け継ぐ形質の組み合わせが変わるため、同じ交配の兄弟でも突起の強さや葉の大きさが散らばります。一方、峨眉山や蘇鉄麒麟のように子株の挿し木で増える品種は、流通株の多くが同じ株の分身なので姿がそろいます。姿が違うこと自体は、品種の取り違えとは限りません。

自分で交配種を作ることはできますか?

できます。鉄甲丸は雌雄異株で1株では種ができないため、花の時期が重なる別の株と組み合わせることになります。早春、頂部に咲く小さな花の花粉を細い筆で相手の柱頭につけ、果実が色づいてきたら弾ける前に茶こし袋やネットで受け止めます。花が咲くまで雌雄が分からないので、苗を数株そろえて育てるところから始めるのが近道です。種まきから発芽までの手順はオベサの実生にまとめています。

縁
縁側 編集部オベサ鉄甲を中心に、塊根植物とユーフォルビアの育て方と選び方を、静かに言葉にしています。

入荷のお知らせと育て方の便りを、月に二度。

個体販売は準備中です。はじめの入荷は、登録いただいた方から先にお知らせします。