花

オベサの花|どんな花か、咲く時期と場所、オスメスの見分け方と咲かない原因

初夏の縁側に置かれた素焼き鉢のオベサ。球の頂部の稜の上に、黄緑色の小さな花が点々と並んで咲いている
AIで生成したイメージです
この記事の結論

オベサの花は球の頂部の稜に並ぶ直径数ミリの黄緑の杯で、花びらはなく、5〜8月を中心に株が動いているあいだ順に咲きます。雌雄異株で、黄色い花粉の房が立てば雄株、先が3つに分かれた柱頭が突き出れば雌株と、咲いてはじめて見分けがつきます。何年も咲かないときは肥料より先に株の年数・光の量・冬の過ごし方・根詰まりを、つぼみが開かずに枯れるときは真夏の暑さと水の加減、急な環境の変化を確かめます。

ある年の初夏、オベサの頭にぽつぽつと小さな粒が見えることがあります。虫でも傷でもなく、花です。花びらのない直径数ミリの黄緑の杯で、球の頂部の稜の上に、5〜8月を中心に順に咲きます。

先に答えを3つだけ並べておきます。

  • 雄か雌か:黄色い花粉の房が立てば雄株、先が3つに分かれた柱頭が突き出れば雌株。咲くまでは見分けられません
  • 咲かない:肥料より先に、株の年数・光の量・冬の過ごし方・根詰まりを確かめます
  • 咲いたあと:種を採らないなら何もしなくてよく、花柄は自然に落ちます

このあと、花の姿と見間違えやすいもの、月ごとの咲き方、雌雄の見分け、咲かないとき・つぼみが開かないときの確かめ方、咲いたあとの扱いの順に見ていきます。1年の管理の全体像はオベサの育て方にまとめています。

オベサの花はどんな花?|ひと目で分かる特徴

はじめて咲いたとき「これが花?」と戸惑うほど、オベサの花は控えめです。特徴を先に並べておきます。

項目オベサの花
大きさひとつが直径数ミリ。米粒から小豆くらい
色黄緑〜薄い黄色。咲き進んだ雄花は花粉で黄色っぽく見える
形花びらのない小さな杯。ふちに蜜を出す粒が並ぶ
咲く場所球の頂部、稜(縦の筋)の上に点々と
咲く時期5〜8月が中心。暖かい場所なら春から秋まで順に
雄と雌株ごとに分かれる(雌雄異株)。花を見てはじめて分かる
咲いたあと花柄ごと自然に落ち、球に跡は残らない

花を楽しむ植物ではなく、球体の造形を眺める植物なので、咲いても株の姿はほとんど変わりません。それでも、頂部に粒が並ぶのは置き場所と水の加減が合って株が元気に動いているしるしで、雌雄を知る唯一の手がかりでもあります。

花を咲かせるオベサという植物

花の話の前に、オベサそのものを手短に。ユーフォルビア・オベサ(Euphorbia obesa)は南アフリカ原産の球形のユーフォルビアで、葉も棘もない肌に縦の稜と横縞が走ります。成株で直径8〜10cmほど、そこから年を重ねて少しずつ上へ伸び、円柱に近づいていきます。花はこの球の頂部、成長点のまわりに出ます。

知りたいこと詳しい記事
置き場所・水やり・冬越しの1年オベサの育て方
何年でどのくらい育つかオベサの成長速度
シンメトリカ・仔吹きなど呼び名の違いオベサの種類
稜・縞・肌の見どころオベサの銘品と鑑賞
よく似たバリダとの見分けオベサとバリダの違い

オベサの花はいつ、どこに咲く|頂部の稜に並ぶ数ミリの黄緑

オベサの花は、**初夏から夏(おおむね5月から8月)**がいちばんよく咲く時期です。ただ、決まった季節に一度だけ咲く花ではありません。株が成長しているあいだは、頂部で少しずつ新しい花が出続けるので、暖かい場所に置いていれば春の終わりから秋まで、ぽつぽつと咲いている状態が続きます。一斉に咲きそろうタイプではないため、「そういえば頭に何か出ている」と後から気づくことがほとんどです。

関東あたりの屋外や、無加温の棚で育てた場合の目安を月ごとに並べると、次のようになります。

時期株と花の様子
3〜4月休眠明け。水を再開して株が動きはじめる。暖かい室内ではこの頃から粒が見えることも
5〜6月咲きはじめ。頂部の稜に最初の粒が出る
7〜8月いちばん多く咲く時期。古い花が落ちるそばから次が開く
9〜10月気温が下がるにつれて数が減る。暖かい年は10月まで続く
11〜2月ほぼ咲かない。株は休眠に入り、花も止まる

咲きはじめる時期は、年数や株の大きさよりも温度と光で前後します。日当たりのよい温室や窓辺では早く、屋外に出すのが遅い年は遅れます。反対に、秋に花が出なくなったら、株が休眠に向かいはじめた合図です。水を控えめに切り替える目安として使えます(オベサの冬越し)。

咲く場所は決まっていて、球の頂部、稜(縦に走る筋)の上です。葉も枝もないので、花は肌から直接立ち上がるように出ます。黄緑の花は球体の緑によく馴染むため、離れて見ると咲いているかどうか分かりません。真上から覗き込んではじめて、稜に沿って粒が並んでいるのが見えます。

花びらがないのは、オベサを含むユーフォルビアの花が杯状花序という器のかたちをしているからです。「1つの花」に見えるものは、極限まで省略された雄花や雌花が器に収まった集まりで、器のふちには蜜を出す粒が並びます。このしくみそのものはユーフォルビアの花に詳しくまとめました。

花と見間違えやすいもの|子吹き・虫・傷の跡

頭に見慣れない粒が出たとき、それが花のつぼみかどうかは、出た場所と、日を追ってどう変わるかで見分けがつきます。

オベサの球の頂部に、稜も縞もないなめらかな黄緑の粒が数個集まり、株元の近くには稜と縞をもつ小さな子吹きの球が付いている 頂部のなめらかな粒がつぼみ、株元の稜と縞のある小さな球が子吹き。(AIで生成したイメージです)

見えるもの出る場所見た目と変わり方
花のつぼみ頂部の稜の上肌と同じ色の粒が数個並び、数日〜1週間ほどで開いて杯になる
子吹き(子株)稜の途中や株元。頂部を傷めたあとは頂部の近くにも小さな球に稜や縞があり、開かずに少しずつ大きくなる
カイガラムシ稜の谷、株元白い綿や小さな殻。綿棒でこすると取れる
傷やコルク化の跡どこにでも茶色く平らで、ふくらみも開きもしない
咲き終わった花柄頂部の稜の上茶色く乾いた細い柄。触れるとぽろりと落ちる

迷ったら、数日おいて同じ粒を真上から見比べます。開いて杯になれば花、球の形のまま大きくなれば子吹きです。子吹きした株の扱いはオベサの種類、茶色い跡が気になるときはオベサが茶色くなる原因にまとめました。

つぼみから咲き終わりまで|今どの段階かを見分ける

頂部の粒に気づいてから、何が起きるのかを知っておくと、待ち方が変わります。オベサの花は一斉には開かず、頂部から少しずつ順に開いていきます。

段階見えるものこのときすること
つぼみ稜の上に、肌と同じ色の小さな粒がふくらむいつもどおりの水やりを続ける
開花粒が開いて杯になり、ふちに蜜が浮く種を採るなら雌雄を確かめる
受粉後中央が3つの部屋に分かれた丸い果実になる果実が色づく前に袋をかぶせる
咲き終わり色あせて茶色くなり、花柄ごと落ちるそのままでよい。摘む必要はない

ひとつひとつの花は長くは保ちませんが、頂部の花が順に開いていくので、株としては初夏から夏いっぱい「咲いている状態」が続きます。咲き終わった花柄は自然に落ち、頭はまたつるりとした状態に戻ります。同じユーフォルビアでも、ホリダやバリダのように花柄が硬く残って姿の一部になる種類がありますが、オベサは跡を残さないタイプです。

花が咲いているあいだ、水やりや置き場所を変える必要はありません。成長期のとおり、土が中まで乾いてから鉢底から流れるまで与えます(オベサの水やり)。咲いているからと肥料を足すと、姿が緩む方向に働きます。

オスとメスは花で見分ける|花粉の房と、3つに分かれた柱頭

オベサは**雌雄異株(しゆういしゅ)**です。雄花だけをつける株と、雌花だけをつける株が別々にあり、1株では種ができません。そして厄介なことに、咲くまでは外見で見分けがつきません。肌の縞や稜の数、球の張りといった特徴に雌雄の差はなく、お店で選ぶ段階で選り分けることはできません。花が咲いてはじめて分かる、というのがこの植物の順序です。

見分けるのは難しくありません。真上から花を覗き込むだけで判断できます。

オベサの球の頂部を接写。稜の上に並ぶ黄緑色の小さな花から、黄色い花粉をつけた雄しべが房になって立ち上がっている 雄株の花。黄色い花粉をつけた雄しべが房になって立ち上がります。(AIで生成したイメージです)

  • 雄株:花の中から、黄色い花粉をつけた小さな雄しべが房になって立ち上がります。咲き進むと花全体が黄色っぽく見え、そっと触れると指に黄色い粉が付きます。
  • 雌株:花の中央から、先が3つに分かれた柱頭が突き出します。船のいかりのような、あるいは小さな三つ又のような形です。触れても花粉は付きません。

オベサの球の頂部を接写。黄緑色の花の中央から先が3つに分かれた柱頭が突き出し、隣で3つの部屋に分かれた丸い果実がふくらみかけている 雌株の花。中央から3つに分かれた柱頭が出て、受粉すると隣のように丸くふくらみます。(AIで生成したイメージです)

見分けるだけなら触らなくても足ります。花全体が黄色く粉を吹いて見えるか、中央から三つ又が立っているか。この2つで、ほとんどの場合は判断がつきます。確かめるために触るときは、花や肌を傷つけないよう指の腹で軽く。オベサの白い樹液は皮膚や目に触れると刺激があるので、傷をつけてしまったときは手を洗ってから他の作業に移ります。

咲く前の苗で雌雄をどう見込むか、何株そろえればペアになりやすいかはオベサのオスとメスの見分け方にまとめました。雌雄がそろわないことには種ができないので、種を採りたいなら、実生の苗を数株そろえて育てるのが近道です。1株ずつ買い足していくと、数年かけて咲いた結果が全部同じ性別だった、ということが起こります。種から育てた株の個体差も含めて、複数を並べて待つのがこの植物との付き合い方です。

何年たっても咲かない|株の年数・光・冬の過ごし方・根詰まりを順に確かめる

咲かないときに真っ先に肥料を足したくなりますが、順番が違います。オベサはもともと痩せた土地の植物で、栄養が足りないから咲かない、という状況にはなりにくい。確かめるのは次の順です。

1. 株がまだ若い。 オベサは、ある程度の大きさに育ってから咲きます。実生からなら数年、直径が数センチになるまでは咲かないのがふつうです。小苗のうちに咲かないのは、株の調子とは関係ありません。輸入株や大きめの株を迎えた場合は、環境に落ち着いた翌年から咲きはじめることがあります。

2. 光が足りない。 花芽を作るには、生き延びるより多くの光が要ります。室内の窓から離れた場所では、枯れはしないのに何年も咲かないまま過ぎます。光不足かどうかは姿にも出ていて、稜が浅くなって上に細く伸びていれば、まず光が足りていません(オベサの徒長)。屋外の風が通る棚に出すだけで、翌年の動きが変わることがあります。

3. 冬に消耗している。 春から初夏にかけての花は、前の年の充実と、冬をどう越したかで決まります。寒すぎる場所で越すと、春は生き延びるだけで手一杯になり、花まで回りません。最低10℃を目安に、細根が枯れない程度の水を保って越すのが、翌年の花への近道です(オベサの冬越し)。

4. 成長期に株が動いていない。 真夏の高温で半休眠に入っている時期に水を与えすぎて根を傷めていたり、逆に春秋に乾かしすぎていたりすると、花に回す余力が残りません。年間を通した光・水・温度の切り替えはオベサの育て方にまとめています。

5. 根が鉢に回りきっている。 何年も同じ鉢と土のままだと、根が鉢の中を回って新しい根を出す余地がなくなり、株は生き延びることに力を使います。鉢底から根がのぞいている、水が染み込みにくくなった、といった様子があれば根詰まりの合図です。春か秋に植え替えて根が更新されると、その翌年の初夏から花が出はじめることがあります。植え替えた年そのものは根を張り直すのが先なので、花は翌年を待つつもりで構えます(オベサの植え替え時期)。

肥料は「咲かせる手」ではなく「株を支える手」

植え替えのあとに肥料を与えて咲いた、という話を聞くと、肥料が花を呼んだように見えます。実際に効いているのは多くの場合、新しい土と更新された根のほうです。肥料はなくても育ちますが、成長期の春と秋に薄めた液体肥料を月1回ほど与えるのは、株の充実を支える意味があります。反対に、咲かせたい一心で量や回数を増やすと、稜が浅く肌のゆるんだ姿になり、花は増えません。真夏と冬は与えません。与え方の目安はオベサの育て方の肥料の項にまとめています。

来年の初夏に咲かせる1年の段取り

花は、咲く直前の手入れではなく、その前の1年の過ごし方で決まります。特別なことをするより、季節ごとの切り替えを外さないほうが確実です。

時期やること花とのつながり
3〜5月最低気温が10℃を超えて安定したら水を再開し、屋外の日なたへ少しずつ慣らす。植え替えはこの時期に済ませる春に根が動き出せば、初夏の花に間に合う
5〜6月よく日に当て、土が中まで乾いたら鉢底から流れるまで与える花芽がいちばん作られる時期。光を削らない
7〜8月30℃を超える日が続いたら遮光と風通し、水は夕方に控えめ(オベサの夏の管理)根を傷めずに夏を越せば、秋と翌年に余力が残る
9〜10月暑さが引いたら遮光を外し、再びよく日に当てる。気温が下がるにつれて水の間隔をあける秋の充実が、翌年の花の土台になる
11〜2月明るい窓辺で、最低10℃を目安に、細根が枯れない程度の水で越す冬に消耗しなければ、春の立ち上がりが早い

光の量を確かめたいときはオベサの日当たりを、植え替えの適期と手順はオベサの植え替え時期を参照してください。

そして、咲かないこと自体は不調ではありません。オベサは花を観賞する植物ではなく、球体の造形を眺める植物です。咲かせたいのは種を採りたいときと、雌雄を知りたいときで、それ以外の目的では急ぐ理由がありません。

つぼみが開かずに枯れる・花粉が出ない|止まる理由を切り分ける

頂部に粒が出たのに、開かないまま茶色くなって落ちる。雄株らしいのに花粉が見えないまま終わる。こうしたことは珍しくありません。株そのものが枯れかけているのでなければ、多くはつぼみを開かせる途中で株が止まった状態です。見えている様子から、次のように切り分けます。

見えている様子考えられること確かめること・すること
真夏に、出かけたつぼみが開かずに茶色くなる暑さで株の動きがゆるみ、花まで手が回っていない遮光と風通しを確保し、水は夕方に控えめに。暑さが引けば、秋に次の粒が出ることがある
つぼみと一緒に、球がしぼんで縦じわが出ている水が足りず、株が蓄えを守る側に回っている成長期なら土の乾き方を確かめて水やりの間隔を見直す(オベサがしぼむ原因)
土がいつまでも湿っていて、株元がやわらかい根が傷んで水を吸えていない花より株を優先する。株元の状態を確かめる(オベサが腐る原因)
室内から屋外へ出した直後や、植え替えの直後に止まった光や根の環境が急に変わり、株が慣れるのを優先している置き場所はいきなり変えず、数日〜1週間かけて慣らす。植え替えた年の花は無理に期待しない
杯は開いたが、花粉が見えない雄しべが伸びる前の段階か、雌花の可能性数日続けて真上から見る。中央から三つ又の柱頭が出ていれば雌花で、花粉はもともと出ない

最後の項目はとくに勘違いしやすいところです。雄花の花粉は、杯が開いてから雄しべが伸びて、はじめて黄色い粉として見えます。ひとつの花が粉を出しているあいだは長くないので、数日おきに見ていると、粉が出る前と落ちた後だけを見ることになりがちです。種を採るつもりで花粉を待つなら、咲きはじめた時期は毎日、明るい時間に真上から覗くのが確実です。

どの場合も、つぼみがひとつ落ちたことで株が弱るわけではありません。株が元気に動いていれば、同じ季節のうちに次の粒が出てきます。

咲いたあと|種を採るとき、採らないとき

採らない場合は、何もしなくて構いません。 花柄は自然に落ち、肌に跡は残りません。摘み取ろうとして引っ張ると、かえって肌を傷めます。切ると白い樹液が出るので、そのままにしておくほうがきれいに収まります。

種を採る場合は、雄株の花粉を細い筆や綿棒で取り、雌株の柱頭に軽くつけます。うまくいくと柱頭の根元が3つの部屋に分かれた丸い果実にふくらみ、熟すとはじけて種を飛ばします。ここが最大の落とし穴で、気づいたときには鉢の外に飛んでいることが多い。果実が茶色く色づきはじめたら、茶こし袋やお茶パックをかぶせて受け止めます。花粉のつけ方と、うまくいったかの見分けはオベサの受粉に詳しく書きました。種まきから1年目までの管理はオベサの実生にまとめました。

結実には、花を咲かせるよりも株の体力を使います。毎年続けて採るより、採った年の翌年は受粉させずに休ませる、という付き合い方をしている育て手もいます。大株ならそれほど気にすることはありませんが、まだ小さい株で無理に結実させると、その年の肥大が鈍ります。

採れた種をまいてみたい方へまく時期、腰水の外し方、発芽からの1年を実生の記事にまとめています。
オベサの実生の手順を見る →

鉄甲丸・オベサ鉄甲の花との違い

同じ属でも、咲く時期と咲き方は種類ごとに違います。縁側が扱う3つを並べると、こうなります。

種類咲く時期咲き方
オベサ初夏〜夏球の頂部、稜の上に黄緑の杯が点々と
鉄甲丸早春休眠明けに新しい葉が動くのと同じ頃、幹の頂に
オベサ鉄甲春寄り〜初夏寄り(個体差あり)球に近い姿の頂部に小さく

鉄甲丸は、松かさのような幹の頂に葉と花が同時に出てくる早春がいちばんの見どころです(鉄甲丸の花)。峨眉山もほぼ同じ頃に咲きます。

そしてオベサ鉄甲(愛好家のあいだでは「オベ鉄」)は、両親の性質を受け継ぐぶん、咲く時期も個体によって幅があります。交配は両方の花が同じ時期に咲いてはじめて成り立つので、親の組み合わせによっては開花が重ならないことがあります。実生の株を数株そろえて並べておくと、そのうちのどれかとどれかで時期が合う、という待ち方ができます。

縁側では、オベサ鉄甲の個体を1株ずつ紹介していく予定です(個体販売は準備中)。はじめの入荷は入荷通知に登録いただいた方から先にお知らせします。

よくある質問

オベサの花は秋や冬にも咲きますか?

秋は、暖かい年なら10月ごろまで数を減らしながら咲き続けます。冬は株が休眠に入るので、ほとんど咲きません。加温した室内で冬も成長させている場合に粒が出ることはありますが、無理に咲かせる必要はありません。冬は休ませて、翌年の初夏に咲かせるほうが株の負担が少なく済みます。

去年は6月に咲いたのに、今年はまだ咲きません。

咲きはじめる時期は、その年の気温と、春にどれだけ日に当てられたかで前後します。屋外に出すのが遅かった年や、春が涼しかった年は、7月以降にずれ込むこともあります。稜が張って株が動いているなら心配いりません。夏になっても動きがなく、上に細く伸びている場合は光不足を疑います。

オベサは雌雄同体と書かれているのを見ました。どちらが正しいですか?

オベサは雌雄異株で、1株がつけるのは雄花か雌花のどちらか一方です。「雌花と雄花がある」という説明が、1株に両方咲くように読めてしまうことがありますが、雄の株と雌の株が別々にある、という意味です。そのため1株だけでは種ができず、採種には雄株と雌株の両方が要ります。

オベサは1株だけでも花が咲きますか?

咲きます。雌雄異株なので1株では種ができないだけで、開花そのものは雄株でも雌株でも単独で起こります。むしろ、咲いてはじめてその株がどちらなのかが分かります。種を採りたい場合にだけ、もう一方の性別の株が必要になります。

室内で育てていても咲きますか?

咲きます。ただし、窓から離れた場所では光が足りず、枯れはしないのに咲かないまま年月が過ぎやすくなります。南向きの窓辺のすぐそばか、育成ライトで光を補える場所なら、室内でも花が出ます。春から秋にかけて屋外の日なたに出せるなら、そのほうが花はつきやすくなります。置き場所の選び方はオベサの室内での育て方にまとめています。

肥料を与えれば咲きますか?

肥料だけで咲くようにはなりません。咲かない理由の多くは、株がまだ若い、光が足りない、冬に消耗した、根が鉢に回りきっている、のどれかです。成長期の春と秋に薄めた液体肥料を月1回ほど与えるのは株を支える意味がありますが、量を増やすと姿が緩むだけで花は増えません。何年も植え替えていないなら、肥料より先に植え替えを考えます。

何年育てれば咲きますか?

実生からなら数年、直径が数センチに育つまでが目安です。株の大きさと光の量で変わるので、年数だけでは決まりません。迎えたときにすでに大きい株なら、環境に落ち着いた翌年の初夏から咲きはじめることがあります。小苗のうちに咲かないのは正常な状態です。

咲き終わった花は切ったほうがいいですか?

切らなくて構いません。オベサの花柄は色あせたあと自然に落ち、肌に跡を残しません。引っ張って外そうとすると肌を傷めますし、切れば白い樹液が出ます。そのままにしておくのがいちばんきれいです。

オベサに花言葉はありますか?

販売店や植物を紹介するサイトでは「明るく照らして」「地味」「控えめ」といった言葉が紹介されることがあります。目立たない小さな花と、日を好む性質から付けられたものと考えられますが、由来がはっきりした決まった花言葉ではありません。贈りものに添えるなら、控えめでも年々姿を深めていく植物、という意味合いで使うと実際の姿に合います。

花に小さな虫が集まっています。放っておいて大丈夫ですか?

花のふちにある粒が蜜を出すので、アリや小さな蜂が蜜を舐めに訪れます。これは受粉を助ける側の訪問者で、株を食べるわけではありません。屋外なら自然なことです。ただし、花ではなく稜の谷や株元に白い綿状のものや小さな粒が付いている場合はカイガラムシなので、そちらは見つけしだい取り除きます。

縁
縁側 編集部オベサ鉄甲を中心に、塊根植物とユーフォルビアの育て方と選び方を、静かに言葉にしています。

入荷のお知らせと育て方の便りを、月に二度。

個体販売は準備中です。はじめの入荷は、登録いただいた方から先にお知らせします。