ユーフォルビアの花とは?開花時期・花言葉・名前の意味と、花びらに見える苞のしくみ

ユーフォルビアの花には花びらがありません。咲いているのは「杯状花序(はいじょうかじょ)」と呼ばれる直径数ミリの小さな器で、ポインセチアやハナキリンで花びらに見える色づいた部分は、その外側を囲む葉=苞(ほう)です。花言葉は「明るく照らして」「控えめ」。「ユーフォルビア」という名前は、古代ローマ時代の医師エウポルボスにちなむ学名で、和名はトウダイグサ(燈台草)。花言葉の「明るく照らして」は、この燈台(昔の明かり台)から来ています。咲く時期はタイプごとに違い、多肉質のオベサは初夏、鉄甲丸は早春、ハナキリンは条件が合えば一年中。咲かない原因は、株の若さ・光の量・剪定の時期のどれかであることがほとんどです。
ユーフォルビアの花は、はじめて見ると花に見えません。オベサの頭にある数ミリの黄緑の粒も、ポインセチアの赤い部分も、どちらもふつうの花のかたちからは外れています。この記事では、まず「ユーフォルビア」という名前が何を指すのかを整理し、続いて花びらを持たないユーフォルビア特有の咲き方、花言葉、種類ごとの開花時期、咲かないときに確かめること、咲いたあとに種が採れる条件までを順にまとめます。属全体の育て方はユーフォルビアの育て方に、仲間の顔ぶれはユーフォルビアの種類にまとめています。
先に答えだけを並べると、次のとおりです。
| 知りたいこと | 答え | 詳しくは |
|---|---|---|
| 名前の意味 | トウダイグサ属(2,000種以上)をまとめて呼ぶ名前。多肉質のオベサから低木のポインセチア、庭の草花まで含む。学名は古代ローマ時代の医師エウポルボスの名から、和名トウダイグサは昔の明かり台=燈台に似た姿から | 名前の意味/由来 |
| 花の正体 | 花びらのない「杯状花序」という数ミリの器。色づいて見える部分は苞(葉) | 杯状花序/苞 |
| 花の色 | 本当の花は黄緑〜黄色。赤・桃・白などは苞の色 | 苞 |
| 開花時期 | タイプで違う。オベサは初夏(5〜7月)、鉄甲丸は早春(2〜3月)、ハナキリンはほぼ通年、ポインセチアは冬 | 開花時期の表 |
| 花言葉 | 「明るく照らして」「控えめ」「地味」。怖い意味はない | 花言葉 |
| 咲かないとき | 株の若さ・光の量・剪定の時期を先に確かめる | 咲かない原因 |
「ユーフォルビア」とは|言葉の意味と、指している植物
左から多肉質のオベサ、低木のハナキリン、草花のポリクロマ。姿はまるで違いますが、どれもユーフォルビアです。(AIで生成したイメージです)
花の話に入る前に、名前の意味から整理します。「ユーフォルビア」は、トウダイグサ科トウダイグサ属(学名 Euphorbia)の植物をまとめて呼ぶ名前です。ひとことで言えば植物のグループ名で、1つの種類の名前ではありません。辞書的な中身を並べると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | トウダイグサ科トウダイグサ属。科の名前のもとになっている属 |
| 種の数 | 2,000種以上。植物の属の中でも指折りの大所帯 |
| 分布 | ほぼ世界中。多肉質の種類はアフリカ南部・東部とマダガスカルに多い |
| 姿の幅 | 球形・柱状の多肉植物から、低木、一年草・宿根草まで |
| 共通の目印 | 花びらのない「杯状花序」で咲くこと/傷つけると白い樹液が出ること |
| 読み・表記 | ラテン語読みの「ユーフォルビア」が一般的。「ユーホルビア」と書かれることもあり、英語では「ユーフォービア」に近い発音 |
日本の園芸で「ユーフォルビア」と言うときは、意味が2段あります。広い意味では属全体で、ポインセチアやハナキリンも含まれます。狭い意味では、オベサや鉄甲丸のような多肉質の種類を指し、「多肉ユーフォルビア」とも呼ばれます。ポインセチアやハナキリンは同じ属でもそれぞれの名前で売られるので、園芸店の札で「ユーフォルビア」とだけ書かれているのは、多肉質の種類か、花壇向けの草花タイプであることがほとんどです。狭い意味のほうの特徴や、ほかの多肉植物との違いは多肉植物のユーフォルビアとはにまとめています。
名前を聞いて具体的な姿が浮かばないときは、次の3つのタイプで思い浮かべると近道です。
| タイプ | どんな姿か | 代表的な種類 |
|---|---|---|
| 多肉質 | 球形・柱状・松かさ状の茎や、膨らんだ根に水をためる | オベサ、鉄甲丸、ホリダ、峨眉山 |
| 低木・柱状 | 枝や幹を伸ばして茂る。観葉植物として売られることが多い | ミルクブッシュ、ハナキリン、ラクテア、ポインセチア |
| 草花 | 宿根草・一年草として庭や花壇で育つ | ポリクロマ、カラキアス、ダイアモンドフロスト |
ほかの仲間の顔ぶれはユーフォルビアの種類で姿のタイプ別に整理しています。
多肉質の種類はサボテンとよく似た姿になりますが、つくりは別物です。サボテンのとげは「刺座(しざ)」という綿毛のついた座から生えるのに対し、ユーフォルビアのとげは枝や花柄、葉のつけ根の付属物が変化したもので、刺座がありません。ホリダの稜に並ぶとげが、じつは花の跡だというのもこの違いから来ています(あとの苞の節で触れます)。見分けに迷ったら、とげのつけ根に綿毛があるかどうかと、傷つけたときに白い樹液が出るかどうかを見ます。
白い樹液は、この属の名前とセットで語られることの多い性質です。肌につくとかぶれることがあり、扱い方はユーフォルビアの樹液にまとめました。一方でこの樹液には油に近い成分が含まれ、ミルクブッシュなどは1970年代から、燃料をとる「石油植物」の候補として研究されてきた歴史もあります。
名前の由来|学名・和名・英名
呼び名ごとに由来が違います。
- 学名 Euphorbia(ユーフォルビア):古代ローマ時代、北アフリカの王ユバ2世に仕えた医師エウポルボスの名にちなみます。王が、この仲間の植物の薬効を見いだした侍医の名を付けたと伝えられ、のちに属の名として受け継がれました。エウポルボスという名前自体は、ギリシャ語で「よく養われた」といった意味を持つと説明されます。
- 和名 トウダイグサ(燈台草):日本の野草トウダイグサが、油皿をのせて火をともした昔の明かり台=燈台に似ていることから。海の灯台ではなく、室内の明かり台のほうです。属の花言葉「明るく照らして」も、この燈台から来ています。
- 英名 Spurge(スパージ):古いフランス語で「清める・取り除く」を意味する言葉が語源です。樹液が下剤として使われた歴史にちなみます。
ユーフォルビアの花は「杯状花序」|花びらのない咲き方
杯のふちに並ぶ粒が蜜を出す腺体。その内側に、雄しべだけの花と雌しべだけの花が同居しています。(AIで生成したイメージです)
ユーフォルビア属の花は、**杯状花序(はいじょうかじょ)**という独特のつくりをしています。学術的にはキアチウムと呼ばれ、この属を属たらしめている特徴です。ひとつの「花に見える単位」を分解すると、こうなります。
- 杯のかたちをした器:外側を囲む部分で、これ自体が変化した葉の集まりです。
- 器のふちに並ぶ腺体(せんたい):蜜を出す小さな粒が4〜5個ぐるりと並びます。虫を呼ぶ役目はここが担っていて、花びらの代わりに光って見えるのもこの部分です。
- 器の中の雄花:雄しべがたった1本だけの花が、数本から十数本集まっています。花びらもがくもありません。
- 中央の雌花:雌しべだけの花がひとつ。受粉すると、先が3つに分かれた柱頭の下で子房が3つの部屋に膨らみます。
つまり、私たちが「1つの花」と思って見ているものは、極限まで省略された雄花と雌花が器に同居した、花の集まりです。花びらを捨てるかわりに蜜の腺体で虫を呼ぶという設計で、この形が属全体に共通しているからこそ、球形のオベサも、鉛筆のようなミルクブッシュも、花壇のポリクロマも同じ属にまとめられています。
咲いている最中の株を上から覗くと、器のふちの腺体にとろりとした蜜が浮いていることがあります。屋外に置いていれば小さな蜂やアリが訪れます。
「花に見える部分」の正体は苞|ポインセチアもハナキリンも同じしくみ
左のハナキリン、右のダイアモンドフロスト。どちらも色づいて見えるのは苞で、本当の花は中心の小さな杯です。(AIで生成したイメージです)
杯状花序そのものは地味なので、園芸で人気のある種類の多くは、その外側を**苞(ほう)**という葉で飾ります。ポインセチアの赤い部分、ハナキリンの向かい合う2枚の花びらのような部分、ダイアモンドフロストの白い小片は、すべて苞です。
苞は花びらより丈夫なので、色づいてから1か月近く保つものもあります。「ユーフォルビアは花が長もちする」と言われるのは、実際には花が長く咲いているのではなく、苞が長く色を保っているためです。花が終わってからも見た目が続くぶん、株には次のつぼみを作る余裕が残ります。
花の色の幅も、ほとんどは苞が担っています。杯状花序そのものは黄緑から黄色のものが多く、赤・桃・白・クリーム・黄と色のバリエーションがあるのは苞の側です。「ユーフォルビアの花は何色?」と聞かれたら、本当の花は黄緑系、色づいて見える部分は種類しだいと答えるのがいちばん正確です。
苞の話とあわせて覚えておくと面白いのが、花の跡がそのまま姿になる種類があることです。ホリダの稜に並ぶとげは、サボテンのとげとは成り立ちが違い、花が終わったあとの花柄が硬く残ったもの。バリダの頭頂に針のように立つものも同じで、オベサと見分けるときの手がかりになります。花の跡が数年かけて株の造形になっていく、というのはこの属らしいところです。
ユーフォルビアの花言葉|「明るく照らして」「控えめ」の意味
和名の由来になった野草トウダイグサ(左)と、昔の明かり台である燈台。油皿の上に火をともす姿に、枝先で花の房を開く形が重なります。(AIで生成したイメージです)
ユーフォルビア属全体に当てられている花言葉は、**「明るく照らして」「控えめ」「地味」**です。種類ごとに別の花言葉を持つものもあり、よく知られているのは次の3つです。
| 名前 | 花言葉 | 由来とされること |
|---|---|---|
| ユーフォルビア(属全体) | 明るく照らして/控えめ/地味 | 和名の「燈台」と、小さく目立たない本当の花 |
| ハナキリン | 逆境に耐える/独立 | 乾燥やとげに負けず、長く咲き続ける姿 |
| ポインセチア | 祝福する/私の心は燃えている | クリスマスの時期に赤く色づく苞 |
花言葉は出典によって挙げ方が少しずつ違います。オベサや鉄甲丸のような多肉質の種類には個別の花言葉は定まっておらず、属全体の「明るく照らして」「控えめ」がそのまま当てはまります。頭の上に数ミリの花を静かに並べるオベサには、「控えめ」がよく似合います。
「地味」「控えめ」は怖い意味ではありません。 花びらを持たず、器のような小さな花で咲くことをそのまま言葉にしたもので、否定的な含みはありません。贈り物に添えるなら「明るく照らして」を主役にすると伝わりやすくなります。怖い印象が語られることがあるとすれば、それは花言葉ではなく、茎や葉を切ると出る白い樹液のほうです。肌の弱い人はかぶれることがあるので、贈る相手に小さな子どもやペットがいる場合は、ひとこと添えておくと親切です。
種類ごとの開花時期|多肉質・低木・草花で咲く季節が違う
「ユーフォルビアの開花時期は4〜7月」とまとめられることが多いのですが、実際はタイプによってかなり幅があります。手元の株がいつ咲くかは、姿のタイプから見当をつけられます。
| タイプ | 種類 | 咲く時期 | 花の見え方 |
|---|---|---|---|
| 多肉質 | オベサ | 初夏(5〜7月) | 球の頂部、稜の上に直径数mmの黄緑の杯が点々と |
| 多肉質 | 鉄甲丸・峨眉山 | 早春(2〜3月) | 新しい葉が動き出すのと同じ頃、幹の頂に小さく |
| 多肉質 | ホリダ | 春〜初夏 | 稜の上に小さく咲き、花柄が硬く残る |
| 低木 | ハナキリン | 明るく暖かければほぼ通年 | 赤・桃・黄の丸い苞が2枚、中心に本当の花 |
| 低木 | ポインセチア・白雪姫 | 冬(11〜12月) | 株の上部の苞が赤や白に色づく |
| 低木 | ミルクブッシュ | 鉢ではめったに咲かない | 枝先に黄色みを帯びた小さな花 |
| 草花 | ポリクロマ | 春(4〜5月) | 株全体が黄色く見えるほど苞が色づく |
| 草花 | ダイアモンドフロスト | 春から秋まで続く | 白い小さな苞が霧のように群れる |
| 草花 | カラキアス | 春(3〜5月) | 銀青の葉の上に黄緑の花穂が立つ |
冬に色づくポインセチアと白雪姫は、夜の長さで咲く時期を決めるタイプです。秋に夜が長くなると苞が色づき始めるので、夜間も明るい部屋に置いていると、年内に色づかないまま春を迎えます。
オベサ・鉄甲丸の花|いつ、どこに咲くか
球形の多肉質ユーフォルビアは、花が咲いてはじめて「植物らしい」表情を見せます。縁側が専門にしている3種は、咲く時期も場所も違います。
オベサは初夏、球の頂部に近い稜の上に、直径数ミリの黄緑の杯を点々と並べます。葉もとげもない球体に、小さな花だけが並ぶ姿はこの種ならでは。咲き終わった花柄は落ちるので、頭はまたつるりとした状態に戻ります。雄花と雌花の見分け方や咲かないときの確かめ方はオベサの花に、日々の管理はオベサの育て方とオベサの水やりにまとめています。
**鉄甲丸**は早春、休眠から覚めて新しい葉が動き出すのと同じ時期に、幹の頂部に小さな黄緑の花を咲かせます。松かさのような幹の上に葉と花が同時に出てくる時期が、この種のいちばんの見どころです。オベサと違って花柄が伸びるので、新芽との見分け方は鉄甲丸の花にまとめました。峨眉山もほぼ同じ頃に咲きます。
オベサ鉄甲(愛好家のあいだでは「オベ鉄」)は、両親の性質を受け継いで、球に近い姿の頂部に小さな花をつけます。交配種なので、咲く時期も個体によって春寄りだったり初夏寄りだったりと幅があります。
いずれも、ある程度の大きさに育った株から咲きます。実生の小苗が数年咲かないのはふつうのことで、株の調子が悪いわけではありません。
花が咲かない|確かめる5つのこと
咲かない理由は、種類を問わずだいたいこの5つに収まります。上から順に確かめると、当たりが早くつきます。
1. 株がまだ若い。 多肉質タイプは、開花するまでに数年かかります。オベサなら直径が数センチに育つまで、鉄甲丸も実生からなら数年。小苗のうちに咲かないのは正常です。
2. 光が足りない。 ユーフォルビアは、花芽を作るのに必要な光の量が多い植物です。室内の窓から離れた場所では、枯れはしなくても咲かないまま何年も過ぎます。ハナキリンは置き場所を1段明るくしただけでつぼみの数が変わるほど、日照が花数に直結します。あわせて姿も細く間のびしてくるので、咲かないうえに徒長しているなら光不足がほぼ確実です(オベサの徒長)。
3. 剪定の時期が合っていない。 枝先に咲くタイプ(ハナキリン、ラクテア、低木タイプ全般)は、秋以降に切ると、これから作られる花芽ごと落としてしまいます。切るのは生育期のうちに。剪定と花の関係はハナキリンの育て方に詳しくまとめています。
4. 冬に温度が足りず、休眠から出ていない。 春に咲く種類は、冬を越したあとの立ち上がりで花芽が動きます。冬の置き場所が寒すぎて株が消耗すると、春は生き延びるだけで手一杯になり、花まで回りません。最低10℃を目安に室内へ入れるだけで、翌春の動きが変わります。
5. 夜が明るすぎる(ポインセチア・白雪姫)。 このふたつは夜の長さで色づくので、玄関や居間の照明が夜も当たる場所では苞が色づきません。9月下旬から、夕方以降は光の入らない部屋に移します。
肥料が足りないから咲かない、という順番になることはほとんどありません。ユーフォルビアはもともと痩せた土地の植物で、むしろ与えすぎると姿が緩みます。咲かせたいときにまず動かすのは、肥料ではなく置き場所です。
咲いたあと|花がらの扱いと、種ができる条件
花が終わったあとの扱いは、タイプで分かれます。
苞で咲く低木・草花タイプは、色が抜けて茶色くなったものから摘みます。そのまま残すと、湿ったときに葉や茎に貼りついて傷みのもとになります。摘むときは切り口から白い樹液が出るので、手袋をつけ、樹液が肌や目に触れないようにします。
多肉質タイプは、基本的に放っておいて構いません。オベサのように花柄が自然に落ちる種類もあれば、ホリダやバリダのように硬く残って姿の一部になる種類もあります。無理に引き抜くと肌に跡が残るので、残るタイプはそのままにしておくほうがきれいです。
そして、「花は咲くのに実がふくらまない」場合。多肉質ユーフォルビアの多くは**雌雄異株(しゆういしゅ)**で、雄花だけをつける株と雌花だけをつける株が別々にあります。オベサも鉄甲丸もこのタイプなので、1株では種ができません。
- 雄株の花:黄色い花粉をつけた雄しべが小さな房になって立ち上がります。
- 雌株の花:中心から先の3つに分かれた柱頭が突き出し、受粉すると3つの部屋に分かれた丸い果実に膨らみます。
雌雄は咲くまで分からないので、種を採りたいなら苗を数株そろえて育てるのが近道です。受粉は雄花の花粉を細い筆で雌花の柱頭につけるだけ。雄株・雌株の見分けから結実の確かめ方まではオベサの受粉で順を追って紹介しています。ただし果実は熟すとはじけて種を飛ばすので、色づいてきたら茶こし袋やお茶パックをかぶせて受け止めます。種まきから1年目までの管理はオベサの実生にまとめました。
一方、苞で咲く低木・草花タイプの多くは1株でも実をつけます。ダイアモンドフロストのように花がらの掃除だけで一年楽しめるものもあれば、カラキアスのようにこぼれ種で増えるものもあります。
よくある質問
咲き終わった花は切ったほうがいいですか?
タイプによります。ハナキリンやポインセチアのように苞で咲くものは、色が抜けて茶色くなったものから摘むと、株がすっきりして次のつぼみに力が回ります。オベサや鉄甲丸のような多肉質タイプは、花柄が自然に落ちるか、硬くなって姿の一部になるので、そのままで構いません。どちらの場合も、切ると白い樹液が出るので手袋をつけてください。
花は咲くのに、実がふくらみません。
オベサや鉄甲丸のような多肉質ユーフォルビアの多くは雌雄異株で、1株だけでは種ができません。雄株なら花粉をつけた雄しべが目立ち、雌株なら3つに分かれた柱頭が出ます。両方がそろって受粉してはじめて、3つの部屋に分かれた果実に膨らみます。手元の株が咲くこと自体は、順調に育っている証拠です。
ポインセチアが赤くならないのはなぜですか?
ポインセチアと白雪姫は、夜の長さが一定以上になると苞が色づく性質があります。夜も照明が当たる部屋に置いていると、そのきっかけが訪れません。9月下旬から、夕方以降は光の入らない部屋に移すか、段ボールなどをかぶせて暗い時間を作ると、12月に間に合います。
ユーフォルビアの花言葉は何ですか?
属全体には「明るく照らして」「控えめ」「地味」が当てられています。「明るく照らして」は和名トウダイグサの「燈台」から、「控えめ」「地味」は花びらを持たない小さな花の姿から来たもので、怖い意味はありません。ハナキリンの「逆境に耐える」、ポインセチアの「祝福する」のように、種類ごとに別の花言葉を持つものもあります。
「ユーフォルビア」とはどういう意味ですか?
トウダイグサ属(学名 Euphorbia)の植物をまとめて呼ぶ名前で、2,000種以上を含みます。花びらのない小さな花(杯状花序)で咲くことと、傷つけると白い樹液が出ることが仲間に共通する目印です。名前は古代ローマ時代に北アフリカの王ユバ2世に仕えた医師エウポルボスの名にちなみます。日本の園芸では、オベサや鉄甲丸のような多肉質の種類を指して使われることが多い言葉です。和名はトウダイグサ(燈台草)です。
ユーフォルビアにはどんな種類がありますか?
姿で大きく3つに分けられます。球形や柱状の茎に水をためる多肉質のオベサ・鉄甲丸・ホリダ、枝を伸ばして茂る低木のミルクブッシュ・ハナキリン・ポインセチア、庭で育てる草花のポリクロマ・カラキアスです。どれも同じトウダイグサ属で、花びらのない小さな花で咲くことと、白い樹液が出ることが共通しています。
ユーフォルビアの開花時期はいつですか?
タイプによって違います。多肉質のオベサは初夏(5〜7月)、鉄甲丸や峨眉山は早春(2〜3月)、ハナキリンは明るく暖かい場所ならほぼ一年中、ポインセチアや白雪姫は冬(11〜12月)、草花タイプのポリクロマは春(4〜5月)が目安です。多肉質の種類は、ある程度の大きさに育った株から咲きます。
ユーフォルビアとサボテンは同じ仲間ですか?
別の仲間です。乾いた土地で似た姿に進化しただけで、サボテンはサボテン科、ユーフォルビアはトウダイグサ科です。サボテンのとげは綿毛のついた刺座から生えますが、ユーフォルビアには刺座がなく、傷つけると白い樹液が出ます。この2点で見分けられます。
トウダイグサの「トウダイ」は海の灯台のことですか?
いいえ、昔の室内の明かり台=燈台のことです。細い台の上に油皿をのせて火をともす道具で、野草のトウダイグサが茎の先に花の房を皿のように広げる姿が、これに似ていることから名付けられました。